商店街をくまなく楽しむにはどうしたらいいんだろう?
いろんなお店で話を聞くと、ある人物が浮かび上がった。その方に一日密着したら、何かわかるかも!
鳳に来るのは初めて!という女性に密着してもらった。
【鳳の買い物名人】居酒屋「和」のママ
鳳本通商店街のマルエス青果の脇にある路地をはいったところにある居酒屋「和」のママ。和歌山県出身で、鳳居住50年になる。スナック・ラウンジの経営を経て、居酒屋をはじめて23年。味良し人柄良しで、固定客が多い。
【密着する人】西口由梨さん
大辟芸術大学芸術計画科卒業。NPO法人・子どもとアーティストの出会いで、プログラムディレクターを務めつつ、大阪府立江之子島芸術創造センターでアートコーディネーターをするなど多方面で活躍。
12時を回り、ママが料理の仕込みで忙しくなるので、ママと一緒に歩いた場所を西口さんが体験。
鳳魚末
ダリヤきれい館
雑貨屋 Ura-Bay
まる得
ふらわーヤマグチ
ワカバヤシ
ママの商店街の買い物ルーティーンに密着させてもらい、一番驚いたのは各お店でママ専用ルールがあることです。「森内化粧品店」ではママが箱買いした美容ドリンクが陳列棚の一角に置かれていて、その場で飲むことができるようになっていたり、「食鮮館パレット」では、毎回荷物が多いので買物カートはママの店まで持ち出しOKだったり。他にも行きつけの「ビューティー美まつ」ではママが不在の時は代わり荷物を受け取ってあげたり、「ふらわーヤマグチ」の前を通る度に世間話が絶えなかったりと、ママとお店の人との仲の良さがとても伝わってきました。
夜はママにお店にお邪魔し、お昼に買った食材で作った料理とお酒をいただきました。後半はカラオケも始まり、馴染みのない私も歌わせてもらったりとお店は盛り上がり。料理の味も抜群ながらママの人柄がにじみ出たアットホームなお店でした。
1日ママと一緒に商店街を周ってみて、私が1人で探索して見た商店街とはまた違った商店街の面白さをたくさん見つけることができました。
【出典】おおとりしょうてんがいのほん / 鳳本通商店街振興組合 2021年2月28日 発行
編集・取材・文 / 平井 和哉 (0.1knot)
© 2021 鳳本通商店街振興組合 事務局